シリーズ24年で"初めて"の映像化だった最高傑作 映画『沈黙のパレード』感想


映画『沈黙のパレード』公開&大ヒットおめでとうございます!

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鑑賞する度にツイッターにつらつらと感想を述べて来ましたが、きちんと文章でまとめたくなってブログを開設してみました。

 

※ネタバレ注意

※作品全体の感想ではなく、ほとんど湯川、草薙、内海について書いています

※映画と同じかそれ以上に原作本についても触れています

※過去の映像作品についても触れています

 

 

 

はじめに ガリレオと私

2007年のドラマ1期をきっかけにシリーズファンに。苦悩以降は発売日に単行本で購入。

原作で一番好きな作品は『聖女の救済』(ドラマ化時のシナリオを根に持っている草薙で見たかったと未だに願ってしまう

かれこれ15年、極上のミステリーを堪能しつつ、湯川学に恋しつつ、湯川先生と内海さんの進展が気になりつつ、湯川と草薙の関係も気になるオタク

以下、3回鑑賞済(2022年9月26日時点)の感想あれこれ

 

 

原作トリオが帰って来た! 原作トリオの初映像化!

『沈黙のパレード』は映画化決定の時点から「9年ぶりの新作」「内海・草薙も続投」「3人がスクリーンに帰ってくる」といったような文言が並んでいました。

西谷監督のコメント原作愛に溢れている…

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ですが、実質的に原作の3人(湯川・草薙・内海)が描かれた初めての作品になっていると思います。

ドラマ1期『ガリレオ2007)』はスリーショットが一度も無く(そもそも草薙が4話分しか出て来ない…泣)

『容疑者xの献身(2008)』での大学中庭を歩くシーンが初めてのスリーショット。

研究室、中華料理屋、湯川と石神の面会前で3人一緒のシーンがありますが、原作軸で考えると容疑者x時点で内海薫は登場していないため、あくまでオリジナル作品といえます。

ここで『沈黙のパレード』以前のガリレオ映像作品を書き出してみます。

 

 

ガリレオ2007)』(『探偵ガリレオ』『予知夢』)

原作:湯川・草薙内海未登場

ドラマ:湯川・内海(草薙はサポート役)

 

ガリレオφ2008)』(『ガリレオの苦悩』「落下る」「操縦る」)

原作:湯川・草薙・内海(内海は「落下る」が原作初登場)

ドラマ:湯川・草薙内海未登場

 

『容疑者xの献身(2008)』

原作:湯川・草薙内海未登場

映画:湯川・内海・草薙

 

ガリレオ2013)』(『ガリレオの苦悩』『虚像の道化師』『禁断の魔術』『聖女の救済』)

原作:湯川・草薙・内海(湯川草薙二人の話も有り)

ドラマ:湯川・岸谷(オリジナルキャラ/内海と草薙は1話の引き継ぎのみ

 

ガリレオXX2013)』

ドラマオリジナル:内海(湯川・草薙それぞれ1シーンのみ、トリオシーンは無し

 

真夏の方程式2013)』

原作:湯川・草薙・内海

映画:湯川・岸谷/草薙(草薙はサポート役

 

『禁断の魔術(2022)』

原作:湯川・草薙・内海

ドラマ:湯川・草薙・牧村(オリジナルキャラ/内海未登場

 

3人がメインで出ていないスピンオフを除き、過去7度の映像化で(これだけ映像作品で観ることが出来ている幸せは一先ず置いておいて)

原作とドラマの登場人物(役割)が完全に一致したことはなかったんです。

 

それが!映像8作目の『沈黙のパレード』でついに!湯川・草薙・内海が!

原作役通りのキャラクターで登場するんですよ!

ドラマ湯川の相棒=内海という事で、今まで原作草薙の役回りをドラマ内海が担うことが多かったですが、

今作でそこが変わっている特筆すべき点は冒頭の菊野で湯川に接触するシーンくらい(原作では4年ぶりに帰国した湯川が菊野にいると知った草薙が会いに行く、ただしその情報は内海から聞いている)

他、現時点で気付いた草薙⇔内海の相違点

・「蓮沼が死んだ件について話を聞きたい」のメールが内海宛(原作:草薙宛)

・高垣の取り調べ担当が内海(原作:草薙)

本当に細かい部分で異なる部分やオリジナルシーンもありますが、大きな改変がなかったので「本の中のあの3人が動いている!」と感じられて感動しました。

ハッとさせられたのが、内海が湯川に「キクノンの巨大バルーンに入っていたヘリウムを犯行に使ったのかも」と推理するシーン。

初期の原作(ドラマ1期)でいうと、理系オンチの草薙が思いつき、湯川に馬鹿にされると思いながらも渋々披露する・・・その草薙が内海に代わっている、ように思ってしまいますが、これ原作でも内海が推理しているんですよね。言い淀む内海に対して「ますます聞きたくなった」と詰め寄る湯川も原作のまま

東野先生の中で内海薫の存在が大きくなっている、そもそも映像化を見越して書かれている、というのもあるのかもしれませんが。。

(下記対談で福山さんと柴咲さんの掛け合いで見たくて書いたという湯川薫シーンの話をされている。確かに映像で観たかった。。)

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『沈黙のパレード』は全体通して湯川内海二人のシーンが多く、『禁断の魔術』を経て内海が湯川の「正式な第2の相棒」になった初めての作品、だと個人的に思っています。

内海が草薙の代わりではなく、草薙が内海の代わりでもなく、もちろん湯川は湯川として存在している。

シリーズ24周年、本当の意味で『ガリレオ』の世界観を初めて映像で見せてくださってありがとうございます、の気持ちでいっぱいです。

 

 

好きなシーンまとめ語り

時系列順不同

 

①エンディングの湯川と内海の電話

内海「親友に感謝してると思います」

原作を初めて読んだ時、ラストの湯川と夏美ちゃんのやりとりが一番印象的でした。

どうして『なみきや』を訪れるようになったか夏美ちゃんに訊かれた湯川は以下のように答えます。

 

「親友の悔しい思いを晴らしてやりたかった。『なみきや』に通い、この町の人々と接すれば、何かヒントが掴めるかもしれないと思った」

「親友って……それがもしかして警察関係者?」

 湯川は答えず、意味ありげに微笑んでから歩きだそうとした。

 

東野圭吾『沈黙のパレード』文藝春秋,2022年,483

 

湯川が草薙をストレートに「親友」と表現した事が嬉しくもあり、感慨深くもあり。

そんな原作湯川に対して、映画内海のこのセリフは草薙からのアンサーなのかな、と思えて涙が出てきました。初めて観賞した時、ここで一番泣いた。。(ずっと作品の世界観に圧倒されて泣いている暇がなかったとも言える)

単に「親友」というワードが出ただけでなく、(草薙の心情を察して)内海が湯川に伝えている所に大きな意味がある気がして。

3人の信頼関係が見えて本当に良いオリジナルシーンだなと思いました。

 

②湯川教授と草薙係長

前作『禁断の魔術』から4年後設定の『沈黙のパレード』はシリーズ開始時からずっと「准教授」だった湯川が「教授」に昇進している作品です。(そういえばドラマも同じ時系列で描いてくれて嬉しい。ドラマ、最高だったな

巡査部長(『予知夢』)警部補(『ガリレオの苦悩』)と昇進してきた草薙も今作で警部、係長に昇進。

二人の肩書きは本筋には関係ないところですが、ファンにとってはシリーズの年月経過を感じられる嬉しい要素で。

映画化にあたっては登場人物紹介にそれぞれ「帝都大学物理学科 教授」「警視庁捜査一課 刑事」とだけ書いておけば良いのに、本編でちゃんと触れてくれたのが嬉しすぎた!!!(公式HP見に行ったら草薙に関してはまさに「警視庁捜査一課の刑事」としか書かれていなかった笑)

原作だと二人の再会のシーンで互いに名刺を取り出してガッツリ触れる中

「湯川教授」はファミレスで薫ちゃんから提示され(血も涙もない!)

「草薙係長」は週刊誌記者が署内で「係長」と呼びかけることで提示されている

関連して、映画オリジナルで

内海草薙の呼び名が「草薙さん」のまま

『なみきや』面々の湯川の呼び方が「湯川先生」

だったのは(前述の時間経過が感じられて嬉しいの感想と矛盾しますが)”変わらない良さ”を感じられて嬉しかったです。

薫ちゃんはいつまでも「草薙さん」と呼んでいて欲しいというオタク願望~~!

 

③エンドロール~岸谷美砂を忘れない~

エンドロールの映像、ずるくないですか???( i _ i )

14年前に初めてスクリーンに映った湯川先生出してきて、怒涛の容疑者xのトリオシーン詰め合わせ、真夏の湯川詰め合わせ、最後は草薙に駆け寄るパレード湯川の笑顔、、

こんな演出泣くしかないじゃん・・・・・・というズルさと

まるでこの3人で紡いできた15年みたいに描くね!?!???(泣

という複雑なズルさ・・・・・・!(笑)

散々言ってきた通り、ガリレオシリーズは湯川・草薙・内海の物語なので「原点回帰」という意味であの映像にしたのだと思いますが(草薙へ向けた湯川の笑顔で終わるあたりが正に「湯川・草薙」のガリレオを意識していたように思う)

新相棒でのドラマ2期が決まった時、1話であの強烈なキャラを初めて観た時、最後まで湯川との信頼関係が築かれなかったなと思った最終回、映画・・・・・・

9年ぶりに岸谷ちゃんの不憫な扱いを思い出してちょっぴり笑いつつ切なくなりました。

私は岸谷美砂を忘れないよ!!!!!!岸谷ちゃんがいたから途切れず映像化が続いたと思うよありがとうどんどん出世して草薙を追い越していってね

 

④湯川の優しさの表現

『なみきや』に蓮沼が来て一悶着あった後、倒れた椅子を起こすシーン

一人だけ”部外者”の湯川はあくまで「椅子を元に戻したいだけ」で行動しているように見えるけれど、椅子から立ち上がる時明らかにわざと大きな音立てていて、そこに本人も気付いていないような怒りと、周囲への優しさが感じられてとても好きなシーン。

新倉逮捕後このまま決着させていいのか草薙に問い詰めるシーン

2回目に観たとき、疑問を投げかけるというよりわざと草薙を煽ってるように見えた。胸ぐら掴まれても「その意気だ」と言っているような。そういう所に湯川の優しさを感じた。

パンフレットの西谷監督と福山さんの対談を読んだら「もっと心をえぐって欲しい」「もっと追い詰められたい」と北村さんからリクエストがあったとの事で、解釈間違ってなかった!と安心(?)

 

⑤湯川と女子高生の交流

並木佐織の妹、並木夏美は原作では大学生だが映画では高校生になっていた。(公式HPの人物紹介やパンフレットを見ても「高校生」の記述はないけれど、制服姿で出てくるから高校生と想定)→冒頭の捜査会議シーンのホワイトボードに並木夏美(17)とあったのでやはり高校生?(10/23追記)

どうして変更になったのか分からないけれど、湯川と女子高生の交流がとても新鮮だった。

ところで、湯川が苦手とする子供は何才までを指すんだろう。(論理的でないから嫌い=小学生まで?中学生以降はOK?)(書きながら思い出し、そういえばドラマ2期2話『指標す』で女子高生相手に「じんましんが出ていないから子供じゃない」と超理論を展開していた湯川先生もいた…笑)

高校生の夏美ちゃんが原作よりも無邪気で明るくて・・・それがお姉さんを失った悲しみと対比して余計つらくも見えるのだけれど・・・

湯川とパレードを一緒に観るシーンがどこを切り取ってもかわいい!

湯川に激突しながら合流、団扇と風船を差し出し、撮影に夢中の湯川の肩をぶんぶん揺らし、「実におもしろーい!」を復唱し、「あっちも撮ってー!」っておねだり・・・女子高生に振り回される湯川が新鮮で面白かったし可愛かった;;;

内海が研究所を訪ねるシーンでデスクのペン立てに「キクノンうちわ」刺さってるのもまた可愛く・・・湯川、そういうの取っておくタイプなの?!

その後の研究所シーンでも注視してたけどなくなってた。捨てたかな。。(笑)

二人の会話で終わる原作も素敵なので是非。夏美ちゃんをよろしくお願いします!(イチオシキャラ)

 

 

3人について

改めて一人ずつ、俳優さんを含めて語りたい

 

15年で一番変化のあった内海薫

沈パレ鑑賞後、シリーズを1期から全て見返して最初に思ったのは「内海薫が成長している!」でした。

(ドラマ設定)所轄新米刑事海外研修本庁刑事 立場的に一番変化のあるキャラクターだから当然と言えば当然なんですが。。

ドラマで印象付いた 内海薫=熱血新米刑事 のイメージから 原作の内海薫=新米ながらクール、切れ者 の設定に初めは慣れなかったですが、原作を読み進めていくにつれて原作薫のファンになっていき「女性版:湯川学」のような内海薫をいつか、柴咲コウさんの演技で観てみたいなと思っていました。(もちろん新刊が出るたびに薫の姿に柴咲さんを重ねています)

ガリレオXXの強いながらも脆い内海薫の名演でそれが半分叶ったように思っていましたが、更に9年経って、より原作に近い内海薫を柴咲さんの姿で観ることができて本当に幸せでした。(欲を言えば『禁断の魔術』の内海も柴咲さんで見たかった!泣)

湯川との再会シーンで、湯川を見つめる目がもう絶対的な信頼感。。柴咲さんが「母性を感じさせるような笑顔」と表現されているのがなるほど、と(二人が同じ画面に映った瞬間青春が蘇ったようで胸がキュッとなった)

事件現場検証で取っ手のネジを外すシーンが好きです。大人の女性刑事の雰囲気が漂うシーンが多い中、細かい作業に必死になっている姿に初期のがむしゃら薫ちゃんを思い出して懐かしい気持ちになった😋

(無言の突っ込みが9年、14年ぶりでもできるお二人すごい)

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草薙俊平の苦悩が初めて描かれる

ガリレオの苦悩』という作品がありますが、その名の通りシリーズ中「好敵手・恩師が殺人犯になってしまう」「同窓生の家族が殺人犯である事を暴いてしまう」「教え子が自分が指導した実験道具で殺人を企てる」・・・と、湯川学が苦悩する話が多いです(探偵役なんだから周囲で事件が起きるのは仕方ないけど!)

ですが同様に、ガリレオシリーズは『草薙俊平の苦悩』と呼んでもいいのではないかと思うくらい、草薙も辛い役回りを課せられる事が多いと思っています。

『容疑者xの献身』

刑事である自分と湯川の友人である自分の間で苦悩。この事件以降湯川と一時疎遠になる

『聖女の救済』

容疑者に一目惚れしてしまう

『禁断の魔術』

刑事である自分と湯川の友人である自分の間で苦悩。

教え子の復讐(殺人)に手を貸そうとする湯川、そんな湯川を庇う内海を目の当たりにする

『沈黙のパレード』

逮捕した殺人の被疑者が無罪になり釈放、23年後再び殺人犯として現れる

全て映像化されていますが、『聖女』に草薙は一切登場せず、『容疑者x』は友人として話を聞く立場が内海に代わっており、草薙の心境は描かれていません。

それが何とも残念だったのですが、ようやく・・・!ついに・・・!

『魔術』では湯川とただの友人として接することができない事に、『パレード』では過去の事件に対して、草薙が苦悩する姿がどちらも丁寧に描かれていて感激しました。

北村一輝さんが1期から全シリーズ、途切れる事なくずっと草薙を演じ続けてくださっている事が改めて贅沢な事だなと思います。岸谷が相棒だった期間も、草薙が画面にいる事でガリレオの世界が成立していたなと。(先日1期1話見返してチャラついていてびっくりした、そういえばそういうキャラでしたね…笑 両手に女の子抱えてるのは今思えば違和感笑)

各媒体の北村さんのインタビューを読む度、丁寧に草薙を演じられていたことが伝わってきて一ファンとして本当に嬉しかったです。湯川との屋上シーン、研究所で掴みかかるシーン、最高でした・・・・・・

今作、草薙の笑顔が見れなさすぎて悲しいので次回…期待したい…!

(北村さん脳内キャスティングの「草薙俊平」が誰なのか気になりすぎる)

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湯川学≒福山雅治

東野先生が公言されているので私も(?)声高らかに言いたいのですが、『沈黙のパレード』の湯川学が福山雅治さんすぎるんですよね。

厳密に言うと福山雅治さんの容姿で存在している湯川学」

ドラマ化以降の作品は福山さんイメージで書かれているとの事ですが、今作は群を抜いて福山さんの姿で過ぎりました。(ギターシーンがあったから、ではなく、もっと根底に流れるものの話)

2007年以降福山さんのファンになり、定期的にライブにも行っているのでここ15年の福山さんの姿は見続けているはずなのに、スクリーンに最初に湯川が映った瞬間、「湯川学だ・・・・・・」と驚愕して息ができなかったです。初恋の人に再会したような気持ち。

どなたかのインタビューに載っていた言葉だと思いますが、「湯川学は福山雅治だけれど福山雅治は湯川学ではない」んだなと思いました。

これまた驚愕したのが、外見の変わらなさ。

同じ役を演じていれば年齢を重ねた変化は分かりやすくなるはずなのに、9年前の『真夏』の湯川学との違いがマジで分からなかったです。そんな所も湯川だな・・・と感動。

細かい目線の動きや所作が湯川であることにもいちいち感動しました。

現場での実験でマットレスと布団の計量を待っている間(夏美ちゃんが道を通る前)

廃品を眺め、触ってみる湯川の目線と動きが「湯川学」すぎてすごい・・・となったし、

のど自慢会場で戸島から頰にビールを当てられてゆっくり顔を上げる動きも

【湯川は驚くことなく、緩慢な動きでこちらを振り返った】

なんて表現で原作にありそうすぎて(ないです)(創作)(映画オリジナルシーン)

改めて、この方が湯川学で良かったと思いました。

これから先も湯川学の人生を歩んでいって欲しい。

そしてどうかその姿を私達に見せ続けて欲しいと願います。

(福山さんが好きで湯川が飲んでいる「アードベッグソーダ割り」は最新刊『透明な螺旋』にも出てくるよ!!)

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おわりに 東野圭吾さんのメッセージが全て

東野圭吾さんからのメッセージ】

このたびは無事に初日を迎えられることになり、おめでとうございます。
湯川学さん……久しぶりに福山雅治さんを演じてくださり……間違えました。福山雅治さん、久しぶりに湯川学を演じてくださりありがとうございました。もはやどちらでも良いんじゃないかと思うぐらい、私の中で二人は同化しております。
柴咲コウさん、本当にお久しぶりです。もう内海薫は見られないのかなと思っていただけに本当に嬉しかったです。戻ってきてくださったことに感謝します。
北村一輝さん、私が見たかった草薙をようやく見せていただけました。長年の夢が叶った気分です。
そして、西谷弘監督、お見事でした。この長い原作をいかにして二時間ちょっとの映画にするのか、私には想像がつきませんでした。過去のガリレオ映画も素晴らしかったですが、今作が最高作だと思います。
それにしてもコロナ禍の中、撮影は大変だったろうと想像します。
役者の皆さんやスタッフの方々の御努力に心より敬意を表します。

ところで皆さん、ガリレオはこれでゴールインなのでしょうか?
東野圭吾

東宝株式会社公式サイト 「沈黙のパレード」初日舞台挨拶 https://www.toho.co.jp/movie/news/galileo-movie3_220916  2022年9月27日閲覧)

www.toho.co.jp

日舞台挨拶での東野先生からのメッセージが私の感想の全てだったので引用させていただきます。

湯川学と福山雅治さんはどちらがどちらでも良いと思うし、

もう見られないと思っていた内海薫をまた見ることができて嬉しいし、

ずっと見たかった草薙を見せてくださって長年の夢が叶ったし、

過去の2作も素晴らしかったけれど今作が最高作だと思うし、、、

何から何まで仰る通り・・・・・・と初日に観終えた帰り道、ネット記事を読みながらうんうん頷いていました。(烏滸がましいのは重々承知の上)

記事内で映像化作品を書き連ねながら、シリーズほぼ全て映像化されていてすごい!と思いました。(2022年9月時点で映像化していない原作「透視す」と最新刊『透明な螺旋』だけなのすごいよ……)

本の中の大好きな世界観が映像でこれだけ観れること、改めて本当に幸せです。

そういえば『沈黙のパレード』の刊行が決まった時も、もうガリレオの新刊は読めないのかなと思っていた頃でした。(前作の書き下ろしが6年前だったので)

そんな、シリーズ20周年の年に刊行された『沈黙のパレード』。(ちなみに単行本発行日(奥付記載)が湯川と草薙が「燃える」で再会した時、いつ以来に会った?と話していた際出てくる10月10日なのもエモいと思ってる)

今記事、ほぼ3人のことにしか触れていませんが『なみきや』の面々はじめ、どのキャストさんも素晴らしく、2時間に収めた構成も違和感なく、全体を通して本当に素晴らしい作品だと思います。

9年ぶりにも関わらず、変わることないキャストで素晴らしい映像作品を見せてくださり本当にありがとうございました。

『沈パレ』は原作刊行と同時に映像化も動いていたということで・・・『透明な螺旋』もどうか・・・どうか企画が進んでいますように・・・・・・

動いている 湯川、草薙、内海 で観たい!!!

 

ここまで読んでくださった上で、映画未鑑賞の方がどれだけいるか分かりませんが・・・観ていない方はぜひ!劇場で!観てください!

 

ガリレオ最高!大好き!ありがとう!

あと10回は観に行くぞー!!!

 

おわり

(8500字超の駄文を読んでいただきありがとうございました!)

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